初めて、ペットの猫の火葬に行った体験…。

空と虹の橋 ペット

我が家の老猫、「トラ」の火葬に行ってきました。

私が子供のころにも、猫を飼っていた経験があるのですが、今と違って田舎なだけに、ペットが亡くなると土葬でした。
なので、今回、私も家族も、ペットの火葬は初めての経験でした。

その経緯を書いています。

現実的に…火葬プランは

ペットのトラをを亡くし、みんな悲しんでいましたが、季節は7月、ちょうど暑い時期です。
そのため、現実問題としてペットの亡骸をいつまでもそのままにしておくわけにもいきません。

夫がネットで火葬の情報を検索し、問い合わせの電話をしてくれました。
私が住んでいる地域は田舎のためか、当日電話しても、当日火葬をして頂けることになりました。(私たちの他に火葬を希望する人がいなかったためです)

プランは「合同種別火葬」と「個別立合火葬」がありました。ペットの体重によっても火葬する金額がそれぞれ違っていました。
電話をした時点で「個別立合火葬」をお願いすることに決めていました。我が家の猫の場合は、4.9キロだったので、「個別立合火葬」で、その体重に応じた金額でした。

ペットのトラの亡骸は…。

我が家の猫が亡くなって、亡骸を入れている箱は保冷剤を敷き、祖父母や娘も手伝ってくれて、更にたくさんのお花で綺麗に埋め尽されました。
トラの写真を夫が作ってきてくれて、手作りの遺影も出来上がりました。

今にも起きて「ニャー!」と鳴きだしそうなトラの亡骸は、みんなに撫でられ、毛並みもきれいで、死んでしまった事は何かの間違いだったんじゃないかと思うほどでした。

悲しいけれど、優しく静かな雰囲気でトラの亡骸は、一段高い場所におかれました。

いつもと違う人間の行動を、他のペット達も、なんだろうと箱に近寄っては、においをかいだりして興味深々で落ち着かない様子でした。
きっと何かを感じていたのかもしれません。

いよいよ火葬場へ

火葬場へは、夫と娘、私の3人で向かいました。
トラの写真と、生前好きだったチュールやカニカマ、猫缶、カリカリなどをもって(持ちすぎかもしれませんが…)家を出発しました。

火葬場へ着くと、それらしき服を着た年配の男のスタッフが神妙な面持ちで出迎えてくれました。

「よろしくお願いします。」

と挨拶をし、私たちは中に入りました。
少し説明を聞き、トラの亡骸が入った箱をもって、告別室という火葬する部屋に案内されました。

そして、家族が火葬する台の上にトラの亡骸を移動させ、また綺麗にお花を飾ったり、ペットフードやおやつも少しだけ入れることが出来ました。

持ってきたトラ用の食べ物は祭壇において遺影も置きました。お線香をあげることもでき人間と同じぐらい丁寧でした。

そして驚いたのは、人間と同じく「六文銭」を入れてくれたことです。もちろん本物ではなく、紙で作った六文銭なのですが…。

更に、動物用のお経というものがあり(これはスタッフの人に聞きました)、もちろんスピーカーで流してくれるのですが、「動物専用のお経」があることを知らなかった私は、びっくりしました。

ですが、悲しい感情の中では、とってもありがたかったお経でした。

火葬の時間は約1時間程でした。その間、待合室で待っていました。
その待合室には、動物用の骨壺カバーなどがおかれ、購入する事も出来ました。

私は、動物用もあるんだな~とぼんやりと見ていました。
その中でも、可愛いぬいぐるみのような猫の骨壺カバーが印象的でした。

そして、時間が経ち、スタッフの人から声をかけられ案内されました。

火葬が終わり骨壺へ

スタッフの人に「まだ熱いので気を付けてください」と言われながら、骨壺にトラの骨を集めました。

ここの火葬場では、家族が全部の骨を拾い集める形でした。
娘はトラの牙を、形見に持っていたいとのことで、別の小瓶にトラの牙や小さい骨を入れていました。

さっきまで、凄く悲しいと思っていた感情が、私の場合ですが、火葬をしたことで、少し薄らいだように感じたのが不思議でした。
その時の感情は、上手く言い表せませんが、悲しさから、寂しさに変わったような感覚に思います。

ペットの納骨はどうするか…。

火葬してもらった後は、火葬場にある動物用の墓地に、納骨するプランを選んでいました。

そのため、すぐに動物用の墓地に納骨するものと思っていましたが、スタッフの人が「気持ちの整理がついてからでもいいんですよ」と親切に教えてくれたので、後で、最期にトラに会えなかった、息子と双子の娘の次女がきてから、納骨することにしました。

トラを納骨する墓地は「種別墓地」と言って、動物の種類ごとに分けて納骨するそうです。そのため、トラは猫だけの墓地に入ることになります。

ペットの納骨も初めての経験なので、説明を受けてなるほど~と、私は感心してしまいました。

それから、トラを入れていた箱や保冷材は、スタッフの人が「こちらで処分しておきますよ」と言って下さり、私たちは、お供え物と骨壺を持って帰るだけでした。

スタッフの人に、丁寧に挨拶したあと、私たちは火葬場を後にしました。
娘は行きも帰りも、ずっとトラに寄り添って離れませんでした。

トラ(猫)の骨壺

スタッフの人も暑い中、外に出て見送って下さり、本当にありがたいな~と思いました。

夫も、トラ以外の、他のペットも、「この火葬場に頼もう」と言っていて、とても飼い主に寄り添ってくれたスタッフの人に感謝感激していました。

家に到着して

トラの骨壺と手作りの遺影をおくと、ホッとしました。
他のペット達も、「どこに行ってきたの~」と言わんばかりに集まってきました。

あれよあれよという間に、急に亡くなってしまったトラ。

心臓病に気づけなかったことなど、後悔は尽きませんが、精一杯、私たち家族を笑わせて癒してくれていたんだな~と感じました。

関東にいる息子が「俺はトラに育てられたもんな…。」と言っていたと聞いて、トラは、年子で双子の3人を育てている母親の私が、毎日バタバタしていたのをいつも近くで見ていたので、トラなりに手伝ってくれていたんだなぁと、しみじみ思いました。

若かりし頃のトラと息子

トラと子供たち

トラに、改めて、心からの感謝とありがとうを言いました。

思えば、最期の最後まで「生と死」・「命」ということの尊さを身をもって私たちに教えてくれた「トラ」。

大切な事を忘れずに、生きていこうと思いました。。

 

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