我が家は、先住犬にラブラドールと猫を飼っています。
そして、一年ほど前に飼い主の都合で飼えなくなってしまった、1歳のコーギーを迎えて家族になりました。その子の尻尾はなく…私は何とも思わずに、生まれつきしっぽが無い犬種なんだろうと思っていたんですね。
そうしたら、まさか、しっぽをわざわざ切っていたなんて知らなかったんです。
知識不足な自分にショックを受け、コーギーのしっぽについて自分なりに調べてみました。
コーギーの尻尾を切るのはなぜ?
プリプリお尻がとっても可愛いコーギーですが、尻尾は、歴史の中の色々な理由で切られてきたそうですよ。
●牧羊犬として働くため
昔、コーギーが牧羊犬として飼われていた時代、しっぽが長いままだと、仕事をしている時に牛などの家畜にしっぽを踏まれて怪我をしないようにしっぽを切るようになった。
このリスクをなくすために、牧羊犬として飼われているコーギーには断尾が行われているのだとか。
●キツネと間違われないため
コーギーは、もとはキツネのようなふさふさとした立派なしっぽが生えていますが、このしっぽや毛の色によって、キツネに間違われてしまうことも頻繁にありました。
そのため、キツネと間違われて、銃で撃たれないように、断尾していたともいわれています。
●節税のため
昔、コーギーの原産国でもあるイギリスでは、犬の尻尾に税金がかけられていました。
そのため、節税目的としてあらゆる犬が断尾がされていました。
その理由は、当時イギリスの貴族たちが、娯楽の狩りを犬が邪魔しないように、犬の足を傷つけるなどし、早く走れないようにすることを義務づけていたそうです。
農民たちは、牧羊犬として飼い犬が働けなくなると困ります。農民たちは犬を傷つけないようにするため、かわりに納税をしていたのですが、納税をしたくない農民たちは、しっぽを切り落とすことで犬が早く走れなくなる…と思いこませて、納税も逃れるようになったということです。
現代ではもちろんその税金は廃止されていますが、断尾の慣習だけは残ってしまいました。
●狂犬病にならないため?
昔のヨーロッパでは尻尾を切った犬は、狂犬病にならないという言い伝えがあり、信じられていたそうです。狂犬病にならないという根拠はないのですが…。
●見た目のため
コーギーは、昔から尻尾のないイメージがあります。
人間が思うウェルシュコーギー・ペンブロークのイメージと合わせるため、現在も断尾の慣習が続いているのです。
また、昔からのウェルシュコーギー・ペンブロークというブランドとしての価値が下がらないようにしているということもあります。
ちなみに現代では、猟犬や牧羊犬以外にしっぽを切る必要はなく、ペット先進国のヨーロッパなどではすでに、見た目だけでの断尾を厳しく制限しているということです。
コーギーのしっぽの断尾・まとめと個人的な感想
コーギーのしっぽを切る理由について、歴史的な部分が関係しているのだな~と思いました。
しっぽに税金がかけられていたことにも驚きましたし、イギリスの当時のペット事情なども、垣間見えた気がしました。
コーギーに限らず、昔からペットは人間に寄り添いながらも、人間に翻弄されてきたのだな…と。
個人的には、確かにしっぽの無いコーギーのお尻はかわいいし、性格は明るくてお茶目な印象です。
その裏で、人間によって、見た目だけの理由でわざわざしっぽを切られていたなんて…とも思ってしまいました。
ヨーロッパなどで、今では厳しく断尾を制限しているということを聞くと、正直、複雑な気持ちになりました。
私的には尻尾があっても無くても、ペット(コーギーに限らず)は可愛いと思えるので…きっと飼い主さんなら、そう思うのではないでしょうか。
尻尾がなくて困った体験
我が家の先住犬のラブは、喜怒哀楽がとってもわかりやすい子で、表情はもちろんのこと、鞭のようなしっぽはいつもブンブン振っていました。
そのため、尻尾のないコーギーを迎えたばかりのころ、私は意思の疎通をしっぽをみて判断することが出来ず、しっぽが無いと不便だな~と感じてしまうこともありました。
ですが、尻尾が無い分、飼い主としてなるべく理解してあげようと気を配り観察できたのは良かったかな~と思います。
もちろん今ではしっぽがなくても、表情や耳、行動などをみて感情がわかるようになりましたよ…。
色々な歴史があるコーギーを知れば知るほど、愛情もまたひとしおです。
我が家にご縁があってやってきたコーギーと楽しく生活出来たらと思います。(*^-^*)
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