サンキャッチャーに使われているガラス材料について。
一言で、サンキャッチャーといっても様々なデザインや大きさ、使われている素材がありますよね。
そして値段も100均で買えるものから数万円のものまで様々です。
ここでは、サンキャッチャーのクリスタルガラスについてみていきます。
【サンキャッチャーのガラスの種類ついて】
サンキャッチャーは作られているガラス素材によって光の反射率が変わってきます。なん種類かの素材に分けることができますのでそれぞれ見ていきましょう。
●ソーダガラス
一般的で丈夫なガラスです。食器やビン、窓ガラスなどに使われることが多く、サンキャッチャーで使用される比較的安いガラスボールに使われることもあります。
●クリスタルガラス
ガラスはガラスなのですが、水晶のように透明度をあげたものをクリスタルガラスと呼びます。その中でも鉛を混ぜて色を抑えたものが昔から有名で、世界3大クリスタルメーカーが挙げられますね。
クリスタルガラスは、透明度、光の反射率、屈折率が高く、シャンデリアや高級な食器などに多く用いられます。
鉛の含有率によってレベルが決まっていて、一番高価で綺麗な「フルレッドクリスタル」は含有率が30%以上、「レッドクリスタル」は24%以上、「セミレッドクリスタルは」24%未満となります。
酸化鉛を混ぜ込むことで、透明度や輝きがある反面、通常のガラスに比べると、重く柔らかいため傷がつきやすいのが特徴です。そのため、カットするのには高度な技術が必要となり、鉛の含有量が高いほど扱いが難しくなるので、金額も上がります。
ちなみに世界的に有名なクリスタルメーカー3社のものは全てフルレッドクリスタルです。
ただ、鉛はコストもかかるので敬遠されることが多く、最近は鉛を使わないクリスタルガラスを使うことが主流となってきました。
●無鉛クリスタル
鉛の代わりにバリウムやチタンなどを混ぜることで透明度、光の反射率、屈折率を高めたガラスです。
中でも、K9クリスタルは鉛を使わず、カリウムが使われているクリスタルガラスです。
クリスタルガラスの透明度やカットの仕方にもよりますが、太陽の光にあてた場合は、光の拡散作用と屈折で虹が見られます。
サンキャッチャーの素材には9Kのクリスタルガラスが多く流通しています。そのため、リーズナブルな価格で購入できます。
中国製など、安く買えるなパーツが「クリスタルガラス」として販売されていますが、そのほどんどは、酸化鉛の入っていないソーダガラスだったり、混ざっていてもほんの少しということがあります。全く同じ商品でも、値段が違う場合はクリスタルの品質が違う場合があります。
比べ方としては、同じ大きさの「ソーダガラス」と「クリスタルガラス」の玉を持ってみると、重さが全然違うので驚くと思います。
酸化鉛の混じっているものは重く、混じっていないものは軽いでので、すぐに見極めることができます。
無鉛クリスタルですが、有名な「スワロフスキー社」のクリスタルが、少しずつに無鉛クリスタルに移行してきているそうです。そういった商品のパッケージには「lead free(無鉛)」と記載されています。
【クリスタルガラス メーカーの違い】
サンキャッチャーのブランドといえば、世界的に有名なクリスタルガラスもあり、人気のブランドをまとめてみました。
●SWAROVSKI(スワロフスキー)
スワロフスキーといえば世界的にも有名ですよね。クリスタルガラスは、まるで宝石のようなキラキラ透明で澄んだ輝きをつくりだしています。
スワロフスキー社は、1895年にオーストリアのチロル州で創業した世界最高峰のクリスタル・ガラスメーカーです。スワロフスキーのクリスタルガラスは鉛の含有率が最も高く透明で、宝石のような輝きが特徴です。
スワロフスキーの品質はもっとも高く、独自のカッティング技術があります。とても洗練されていて美しく、遠くから見ても、キラキラときらめくように計算されて作られています。
そのため、光をたくさん拡散するので、プリズムもたくさんできます。
色や形、種類も豊富で、世界中で色々な用途で使われています。
ヴェルサイユ宮殿やオペラ劇場のシャンデリアパーツとして使われていることでも有名でしたが、2021年で、シャンデリアパーツ等の製造販売を終了しています。
高品質の美しい素材から、高級感のあるサンキャッチャーができるので、値段も他のものより高くなります。
スワロフスキークリスタルは「フルレッドクリスタル」と呼ばれる酸化鉛を30%以上含んだ高級クリスタルガラスです。
●ASFOUR(アスフォー)
日本では「アスフォー」や「アスフール」と呼ばれています。エジプトを拠点として展開を行っているクリスタルガラスメーカーの「アスフォー社」。
1961年の創業以来、品質の追求を積み重ねてきた、世界が認める高い品質が特徴のクリスタルメーカーです。正確なカットで透明感が高く、作りだされるプリズムはまるで花火のようだと言われています。
3社の中でも一番安い価格で買うことができ、親しみやすいことから、高い技術をリーズナブルに楽しみたい方におすすめですよ。
アスフォークリスタルも「フルレッドクリスタル」と呼ばれる酸化鉛を30%以上含んだ高級クリスタルガラスです。
●PRECIOSA(プレシオサ)
チェコで高品質なクリスタルジュエリー・オブジェの会社です。 プレシオサはチェコでは一番有名です。
プレシオサは、独自の製法と加工法によるカッティング技術、クリスタルガラスの製造技術を生かし、最近ではラインストーンなど、ビーズ・ペンダントトップ・ボタンといったアクセサリー製品の製造も行っているそうです。
プレシオサは、ビースの種類がたくさんあって、アクセサリーやハンドメイド制作などにもいろいろ使えます。
品質が非常高く、スワロフスキーと比べても私の場合、違いがあまり感じられないぐらいです。
ですが、スワロフスキーよりも値段が安いのでハンドメイド作家さんには人気があります。
プレシオサクリスタルも「フルレッドクリスタル」と呼ばれる酸化鉛を30%以上含んだ高級クリスタルガラスです。
【AB加工とは】
ABとは「Aurora Borealis」の略で、北極光のことを意味しています。
1956年にスワロフスキーとクリスチャン・ディオールによって共同で開発されたコーティング技術だそうですよ。
クリスタルの表面に特殊なコーティングをすることで、光や背景の色によって様々な色に見えます。まるでオーロラのようにキラキラと輝きます。
私の場合はサンキャッチャーを作るときには、オーロラ加工されたものが一番虹がはっきりとできるので、オーロラ加工されたものをなるべく使うようにしています。ちなみに、オーロラ加工されたものは、太陽の光が当たっていなくてもキラキラで不思議な色合いだと、私個人は感じていますよ。
【まとめ】
サンキャッチャーに使われている材料は、「クリスタル」といっても「水晶」ではなく、ガラスだということがわかりました。私個人的に解釈してしまいますと、そのまんま「水晶のような透明で綺麗なガラス」ってことだよなあ…と単純に思いましたよ。
その中で、クリスタルガラスは有名なメーカーものから無名のものまであるということ。
もちろん、素材によって値段も様々であるということ。
サンキャッチャーを選ぶときに、デザインの好みもあるけど、ガラス素材のランクもあるので、初めて購入する方は、何を重要視して、サンキャッチャーを購入するかを考えると良いと思いました。
ちなみに、当時(サンキャッチャーを自作する前)の私の場合は、キラキラの虹がたくさん出ることを一番に考えていたのと、複数で買いたいなぁと思っていたので、なるべく高額ではないものを探しました。
で、行きついたのはオーロラ加工してあるガラス素材のサンキャッチャーでした。
素材は、無名のメーカーでしたが、オーロラ加工してあるので、もちろんはっきりと虹ができて大満足でしたよ。
今もサンキャッチャーをハンドメイドで作るときは、オーロラ加工してある素材を好んで使っています。
というわけで、サンキャッチャーを購入する、自分で作ってみたいという方の参考になれば幸いです。
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